活動の記録

7月9日 「共通の歴史認識を求めて ヨーロッパの経験から学ぼう! 」集会、160名の参加

7月9日(土) に杉並で行った集会は会場いっぱいに160名の参加ですてきな会になりました。
サーラ・スベンさんからヨーロッパの教科書をめぐるあり方、俵義文さんから現在の教科書採択をめぐる動きをお話いただきました。 韓国から9名の方が来日しました。ヤン・ミガンさん(アジアの平和と教育連帯・常任運営委員長)、キム・ミンジョンさん(共にする教育市民の会)からもあいさつをいただき、とても充実した会になりました。
リレートークでは、杉並ソチョ区区民シンポ実行委員会・白鴎有志の会・杉教組・都教組杉並・都高教第3支部・中学校保護者・杉並9条の会・民団杉並支部・杉並在住の歴史研究者の会の9者から発言をいただき、ヨーロッパ・アジア・そして杉並のさまざまな団体が一つになった会でした。
杉並以外からもたくさんの方が参加してくださいました。ご協力ありがとうございました。
 
7・9集会アピール
子どもたちに、歴史の真実と21世紀への希望を伝える教科書をおくろう!
今日、私たち保護者・教職員・区民は、子どもたちに歴史の真実と21世紀への希望を伝える教科書をおくりたいという、共通の願いを持って集まりました。そして「共通の歴史認識を求めて〜未来を開く歴史〜ヨーロッパ経験から学ぼう〜」をテーマに学習し、話し合い、交流しました。
杉並区 内で行われた教科書展示から1か月、つくる会編集の『新しい歴史教科書』『新しい公民教科書』を閲覧して、私たちは様々な感想を持ちました。
「区内の2000人以上の中学生が4年間もこの教科書で勉強し、テストではこれを暗記するかと思うと、ぞっとします」「なんかひどく偏った感じがする」「他の教科書に出てくるような言葉や統計、出来事が出ていない。これで、受験は大丈夫なの?」「神話って歴史なの?神話の調べ学習をして、どんな学力がつくの?」「ことさらに日本の周辺の国を問題視するような教科書で勉強した子どもたちが、将来アジアの人たちと仲良くできるの?」「戦争がゲームのように描かれていて、子どもへの影響がとても心配」「驚きました。戦争中の教科書そっくりですね」「昔の憲法をほめているけれど、女性には選挙権も財産権もなかったのですよ」「 杉並区 が世界中に広がった原水爆禁止運動の発祥の地であることや、日本が戦争放棄の憲法を持っていることを、子どもたちが知ればどれほど誇りに思うでしょう。こうした事実を載せてこそ、本当の意味で自分の住む地域や国を大切に思うのではないでしょうか」などなど……。
本日、サーラ・スヴェンさんの話を聞き、ヨーロッパでの取り組みを知りました。私たちは、これまで学んだことをより幅広い区民に広げ、次のような行動を旺盛に進めていこうと申し合わせました。
1. チラシやみんなの会ホームページその他あらゆる機会を通じて、教科書問題についての情報を地域の人たちに広げ、話題にし、教科書採択について語り合いましょう。
2. 駅頭や地域などで行われるチラシ配布に参加しましょう。
3. 教育委員会や各教育委員に対して、「現場の教師の意見を充分尊重するよう」「戦争を美化し、教育基本法や学習指導要領違反のつくる会教科書は採択しないよう」、メール・ファックス・手紙・電話・区政葉書などで、みんなの声を届けましょう。
4. 8月1日に予定されている教科書採択に関する行動に、知り合いを誘って参加しましょう。
「つくる会」教科書を子どもたちに渡さないために、あらゆる行動に取り組みましょう。
2005年7月9日
「 共通の歴史認識を求めて未来を開く歴史〜ヨーロッパの経験から学ぼう」参加者一同