活動の記録

12月26日 「書き換え問題」を告発したA教諭に事情聴取強行

今日は9時半から庁舎前で集会を持ちました。
杉教組長谷川委員長、弁護士さん、東京教組書記長、「みんなの会」東本さんらの決意表明、挨拶の後、朝、体調が悪く遅れたというA教諭から、「暑い夏にやっていたことが、寒い今頃になっても続いている。問題を風化させないという意味ではいいのかもしれない」「子どもに『お母さんは何も悪いことをしていないのだから堂々としていて』と言われた」という話がありました。
参加者からは激励の大きな拍手が起こりました。

それからみんなで教育委員会に要請に行きました。教育委員会は杉教組に対して話も聞こうとせず、事前に文書を出さなければ受け付けられないと言い、21日に質問書を提出したと言っても「見ていない」という答えでした。杉教組との話し合いはすべて拒否するという横暴な態度で、それはそれはひどいものでした。
これが不当労働行為でなくしてなんでしょうか。

弁護士が事情聴取に同席を求めましたが、「不公正になる」と言って拒否。不正をはたらいた者が、正しい者を逆に尋問し、弁護士の同席が「不公正になる」とはなんという言い草でしょうか。処分を前提とした事情聴取ということは明らかなのに、「守秘義務違反をしたかどうかの事実確認」にすぎないのだと詭弁を弄していました。
みんなが食い下がっていろいろと意見を言ったのですが、拒否に継ぐ拒否で話にもなりませんでした。松岡指導室長は奥に座っていたのですが、出てこようともせずニヤニヤ笑っていました。

10時半から事情聴取が行われました。
Aさんが入室した後、扉の前に区の職員3名とガードマン数名が立ちふさがり、弁護士たちや委員長たちとにらみ合いのような格好になりました。事情聴取は1時間を越え、外では「休憩を入れて」「水分補給を」「早く終われ」などの声があがっていました。
記者会見でAさんから報告がありました。
・校長印のある書類をコピーしてはいけない。
・業務上知りえたことは一切口外してはいけない。組合にも言ってはいけないと言われ、
・記者会見に立ち会ったのか?なぜ記者が知ったのか?などをしつこく聞かれたそうです。(「答えられない」「委員長にすべておまかせしている」と返事すると決めていたとのことでした)

Aさんは松岡指導室長が「札をコピーしていいのか」などと言ったことをあげて、「あの人たちは頭が悪い」とユーモア、余裕のある態度でした。あまり深刻になっては病気になってしまいますから、少し安心しました。
最後に言いたいことはと問われたので、「校長に何回も聞かれ、12月も終わりになってまた聞かれ、苦痛だ。何回も聞くことをやめてほしい。この後どうなるのか?」と聞いたところ、「都教委にあげて都が判断する」と言われたそうです。都教委にあげれば処分は免れないでしょう。
みなさま、杉並区教育委員会に都教委にあげないよう意見を送ってください。

長谷川委員長からは「杉並の学校はいいと教員たちにも思われていたが、数年前からひどくなり、校長も知らないことが突然学校におりてきたり、新聞で初めて知るということが起こっている。教育委員会は、来年4月から扶桑社批判の教員を弾圧することは目に見えている。教育委員会のいいなりになって、再び教え子を戦場に送るようになってしまうのか・・・。真実を貫くためには、今、ここで闘わなければならない」との決意表明がありました。
東京教組書記長からは「この問題は杉並だけの問題ではない。全都、全国をあげて全力で支援したい」との表明がありました。

このことは前々から問題とされてきましたが、調査委員会の秘密性(匿名性)のため、調査委員会と教育委員会の境目があいまいとされ、さじ加減で何とでも繕えること、「守秘義務違反」が誰の利益を守るためなのかと言えば教育委員会の保身のためであることなど、情報公開の重要性が改めて指摘されました。
区教委は議会の答弁などで、書き換え問題を校長の指示だと言い逃れたり、「そんな露骨なことをやるはずがない」などと居直りの言葉を吐いたりしています。やっていないなら、堂々としていればいいのです。教員の事情聴取をするなどは自らやったことを自白しているようなものです。
不当をはたらいた者が正しい者の事情聴取をし、処分する。こんな教育委員会が子どもの教育について口出しするなど、欺瞞もはなはだしいものです。
「みんなの会」は以下の抗議声明を教育委員会に提出しました。