要請書を提出しました

本日、杉並区に以下の要請書を提出しました。その時の様子は後ほど報告します。
取り急ぎ、本日提出した要請書を掲示します。

                              2021年8月23日
杉並区長   田中 良様
杉並区教育委員会
教育委員長 白石 高士様
 教育委員  各位

杉並の教育を考えるみんなの会
個人名略

要請

新型コロナ感染症蔓延の危機のなか、
東京パラリンピック「学校連携観戦」に
児童・生徒を参加させることを中止してください

要請の趣旨

 東京及び全国のコロナ感染の蔓延状況は、小池東京都知事が「災害」と表現するまでの非常事態になっています。更にデルタ株など、変異ウイルスが急拡大しており、子どもたちへの感染の急拡大が懸念されています。このような中で小池都知事は「学校連携観戦」にこだわり、「希望者を募る」形で強行しようとしています。この決定に多くの自治体が参加を見送る中、東京都の62区市町村の中で、杉並区を含めた8自治体(18日現在)が参加表明をしているとのことです。

 私たちは、今回の東京都の発表以前から、「区長が東京都に、希望する児童・生徒の会場観戦を要望している」との情報を得て、児童・生徒の保護者も含めて、要請の撤回を求めて2回の質問状を提出しましたが、納得のいく回答を得られませんでした。要請そのものは受理されることなく、今回の東京都による「学校連携観戦」に児童・生徒の参加希望を募る事態になっているものです。
 今回の決定に至る8月18日の東京都教育委員会では、出席した4名の教育委員が「今は非常事態だ」「テレビ観戦でも教育の効果はある」など、会場観戦の実施に反対を表明しています。
政府分科会の尾身茂会長は19日、「オリンピック開始の時期とこれからのパラリンピックの開始の時期を比較すると、今のほうが状況はかなり悪くなっている」と懸念を示しています。

 東京都からの指示により各学校では急遽保護者メールで希望調査を行いました。そのメールによって学校内では混乱を生じているのだと思います。分からないことだらけだからです。保護者や児童・生徒の間での混乱も必死です。こうした事が教育的に意味のあることだとはどうしても考えられません。すでに、参加希望者を募ることを辞退している学校もあると聞きます。
 現在のコロナ感染蔓延状況の中で児童・生徒を希望者とはいえ、「学校連携観戦」に参加させることは「災害」の中に子どもたちを放り込むことになります。
 子どもたちの、今と未来と人権を守るために、速やかに「学校連携観戦」参加を取りやることを要請します。  

区役所前にて