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資料室<2005年「つくる会」歴史教科書採択に対する抗議文・ 要請文>
三嶋あゆみ他賛同人308名のコメントつき
要請書 (杉並の教育を考えるみんなの会
)
教育基本法の改悪をとめよう!岐阜連絡会
東京都障害児学校教職員組合
杉教組
東京都障害児学校教職員組合
生かそう教育基本法!練馬連絡会議
相模原市・長谷川孝<教育評論家>
坂巻 幸雄<元通産省地質調査所主任研究官、日本科学者会議東京支部参与>
渡辺 容子
9条の会・杉並
杉並の教育を考えるみんなの会
東京都教職員組合杉並支部
東京都教職員組合執行委員会
杉並区教職員組合執行委員会
子どもと教科書全国ネット21
在日本大韓民国民団東京地方本部
自由法曹団
教科書ネットの声明
東京都杉並区教育委員会の「つくる会」歴史教科書(扶桑社版)採択に抗議し、 白紙撤回・やり直しを要求する
東京都杉並区教育委員会は、8月12日、2006年4月から区立中学校で使用する歴史教科書に新しい歴史教科書をつくる会(「つくる会」)の教科書(扶桑社版)の採択を決めた。
以下に述べるように、教科書として大きな問題があり、国の内外から批判されている教科書を、杉並区教育委員会が採択を決めたのは、杉並の子どもたちの教育 のためではなく政治的意図による暴挙であり、私たちは怒りを込めて抗議する。杉並区教育委員会に対しては、この間、多くの区民をはじめ全国、そして韓国か らもこの教科書を採択しないようにという多くの要請が寄せられていた。杉並区教育委員会は、こうした区民や全国からの道理を尽くした要請を無視して、山田 区長の指示による「つくる会」教科書の採択を強行したのである。杉並区教育委員会は、この「つくる会」歴史教科書(扶桑社版)の採択を直ちに撤回し、採択 のやり直しを行うよう強く要求する。
「つくる会」歴史教科書は、歴史を歪曲し、日本の侵略戦争を正当化・美化し、日本の戦争によるアジアの人びとの被害についても、また、原爆の被害者数も書いていないことに現れているように日本人の被害もほとんど書いていない。戦争の悲惨な面が
何も書かれていないかわりに、「国民はよく働き、よく戦った」などと戦争を賛美している。まさに「戦争に向かう」=「戦争をする国」の国民を育てる教科書 である。韓国や中国など近隣諸国を蔑視し、韓国に対する植民地支配を正当化している。民衆の視点はなく、国家と天皇を中心とした歴史である。歴史学研究者 からは、検定合格後も多くの誤りや不適切な記述があり、教科書としての完成度が低いことが指摘されている。
さらに、扶桑社は、文部科学省の何回もの指導を無視して、検定申請図書(白表紙本)を教科書選定関係者に配布するという悪質なルール違反を行っている。ま た、高橋史朗「つくる会」前副会長の埼玉県教育委員就任に当たって、歴史教科書代表著者の藤岡信勝「つくる会」副会長は「高橋氏は教科書の監修者になって いない」と公然とウソをついてきた。このように、ルール違反を重ね、ウソつきがつくった「つくる会」教科書は、内容以前の問題としても、中学生に使わせる のはふさわしくないことはいうまでもない。だからこそ、この教科書は、公立中学校の採択地区では大田原市でしか採択されていないのである。
加えて、「つくる会」は、杉並区の教育委員の発言を取り上げて脅迫まがいの「公開質問状」を出し、「つくる会」教科書に反対する教育委員に対する謀略的な 宣伝活動まで行い、教育委員会に圧力をかけてきた。こうしたファッショ的な集団がつくって推進する教科書は、学校で使うのはふさわしくないことはいうまで もない。
杉並区教育委員会が、あえてこの教科書を採択したことは、杉並の子どもと日本の将来に重大な問題を引き起こすことになる。日本国内はもちろん、アジア近隣 諸国からも大きな批判がわきあがることは確実である。私たちは、杉並区教育委員会が直ちに採択を撤回し、採択をやり直すことを強く要求する。
2005年8月12日
子どもと教科書全国ネット21
代表委員:石田米子・尾山宏・小森陽一・高嶋伸欣・田港朝昭・
鶴田敦子・西野瑠美子・藤本義一・山田朗・渡辺和恵
「つくる会」教科書採択を阻止する東京ネットワーク
代表・山田朗
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋2-6-1 小宮山ビル201
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